Friday, October 01, 2010

主演《好想告訴你》電影版,多部未華子演技自然

「君に届け」で3年ぶり主演 多部未華子 自然体「幅のある役にも挑戦」
産経新聞 10月1日(金)7時56分配信

 昨年放映されたNHK連続テレビ小説「つばさ」のヒロイン役で高い知名度を得た多部未華子(21)が、公開中の「君に届け」(熊沢尚人監督)で3年ぶりに映画に主演した。最近は明るい役柄が多いが、そうした自分のイメージに戸惑いもあるという。

 現役女子大生の多部には制服姿がまだ似合う。

 「自分では21歳だし似合わないと思っているけど、周囲はまだまだいけるという雰囲気。年下に見られがちなので違和感がないようです」

 「君に届け」は、椎名軽穂(かるほ)(34)の人気コミックの映画化。多部が演じた高校1年生の爽子(さわこ)は陰気な見た目のせいで同級生から避けられているが、実は純粋な心の持ち主で「一日一善」を実行している。そんな彼女の一面に引かれた人気者の風早(かぜはや)(三浦春馬)をはじめ級友たちが、爽子のまっすぐで正直な気持ちに突き動かされていく。

 ホラー映画「こわい童謡 表の章」以来の主演作。映画を見た多部は「自分がこけしにしか見えなかった」と笑う。

 「爽子ちゃんと周りの人たちとのコミュニケーションの場面が大事だなと思ったので、全部受け身の芝居になったんです。共演者たちに頼った感じですね」

 4年前に高校2年生で映画「夜のピクニック」のヒロイン役を演じた際は、「演技がどう変わるか、その術(すべ)さえ知らないですね」とひょうひょうと語っていた多部だったが、当時からそうした自然体が彼女の魅力。意思の強さも変わらず、今回メガホンを執った熊沢監督も「現場では自分に厳しい人」と語る。

 平成17年にブルーリボン賞新人賞を受賞した「HINOKIO」と「青空のゆくえ」などでシリアスな演技が評価されていたが、連続ドラマ初出演となる「山田太郎ものがたり」(19年、TBS系)から明るい少女役が急増。その頂点が「つばさ」だった。

 「最近はコメディエンヌに思われているようで、自分では嫌なんです。笑わない役とか、ちょっと抜け出したいんです。幅のある役に挑戦したいですね」

 今年3月に舞台「農業少女」で好演し、最近では医療ドラマ「GM~踊れドクター」(TBS系)にも出演するなど引っ張りだこだが、「女優業を続けていきます、とは言えません。ほかにやりたいことやタイミングがあれば抜け出しちゃうんでしょうね」。やはり“自然体”で言ってのけた。

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